ゆとり世代の反撃 ――思いつくままに

立ち泳ぎながら 思いつくままに チラシの裏

Facebookとネットの匿名性

今日2月4日は一体何の日だと思います??

実はFacebook設立の日なんだそうです。

2004年2月4日にマーク・ザッカーバーグが始めたこのSNSサービスは瞬く間に世界へ広がり、今や月に30億人が利用する一大コンテンツとなりました(利用者数はInstagramなどFB社が運営の他サイト含む)。

個人的に、Facebookの誕生は我々がインターネットと向き合う中で1つの革命的出来事だったと思っています。

最も大きいのは「匿名性からの脱却」

インターネットが一般の個人でもアクセスしやすくなった時期に学生だった自分ですが、
大抵「インターネットは危険なものだ」という意識を植え付けられていました。
ただ、それ以上に便利なところもあるので、気を付けて使いなさいと。

それゆえ、個人が開設したオリジナルのWebページ(今から考えるとなんとコンテンツの少ないことか!)や掲示板ではハンドルネームを使うことが一般的でした。(ベストセラーになるくらいの携帯小説も著者はハンドルネームを使っています)
個人を特定できるものは載せない。写真をアップするときには一緒に写っている友達にも配意するように。今や死語になりつつある「ネチケット」が大きく叫ばれた時代でした。

それでも楽しいのだけど、仲間内で楽しむにはもう少しだよね。
そうやって生まれたのがmixiでした。
ここでもハンドルネームが基本なのだけど、親しい間柄(友だち)にはより詳しいプロフィールを公開したり、お互いにしか見えない形で写真を載せたりした訳です。でも仲間内以外に広まることは警戒したままで、誰が自分のページを閲覧したのか分かるようになっていました(足あと機能)。


そして。Facebook
(基本的に)実名で登録、プロフィール写真も自分の顔写真、という今までは考えられないことが起こったのです。
また、他人が映った写真も(そこまで)気を遣わずにアップロードしても許される空気。ご丁寧にタグ付けされ、友達の友達が撮った友達の写真がすぐに見られるんですね。

Facebookによる匿名性の脱却が起こって、インターネットはより一段深いメディアになった気がします。
いろんな方が様々なコンテンツを発表しやすくなりましたし、実名だからこそ受け手も信頼しやすい。
芸能人も個人アカウントを持って一般人との距離は遥かに縮まりました。それは楽しさもある一方、炎上や誹謗中傷(そしてバカッター問題)という新たな問題も引き起こす事態となりました。


もしもFacebookが無かったら、インターネットやそこから生まれた作品はもっと味気ないものになっていたんだろう。だからこの状況は歓迎したいです。
ただひとつ。実名性と匿名性、上手く付き合いながら。
そんなことを考えながら引き続きこのブログよろしくお付き合いください。
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