ゆとり世代の反撃 ――思いつくままに

立ち泳ぎながら 思いつくままに チラシの裏

【経営参謀としての士業戦略】AIの奴隷にならないように【読書】

診断士の得点開示が返却され始めているようですね。なぜか私の手元には返ってこないのですが・・・(口述発表日の朝に投函しました)

届き次第記事を書こうと思いますのでよろしくです。

 

さて。今回はビジネス書。

藤田耕司氏の「経営参謀としての士業戦略 AI時代に求められる仕事」を読みました!

 

これからAI時代が進み、単純作業はどんどんと自動化となっていく。単価の下落や仕事自体が消滅する危機にある中で、士業(弁護士・税理士・中小企業診断士など)はどうあるべきか?

日ごろから何となく「将来こうなって厳しいよなぁ」とぼんやり考えていることを明確にしつつ、しっかりと対策を明示されている書です。

 

個人的には、士業の方々、それからホワイトカラーで働いている人々は一度目を通してもらいたいな、と思います。

単純に「士業はオワコン」という論評ではなく、自分たちの強みと、これから訪れる脅威を踏まえて、何を目指すのかが書かれています。

 

自分なりにまとめると。

経営者は売上増に関わる内容(業績拡大・新規事業など)は得意にしているが、法律や会計、税務、労務などの「守り」には疎いことが多い。その分野を士業として補完しつつ「質問力・共感力・情報量」を発揮して経営参謀の付加価値を提供する。

ということかな、と。

 

自分はいわゆる「新進気鋭の若社長」みたいなイケイケなタイプではないので(語彙力)、これからどういう立ち回りをしていけばいいのか考えていました。

前面に出てリーダーシップを取るだけが経営ではない。脇から支え、時に背中を押す、そういう人材だって、答えが無い変化の激しい世の中では必要だし、必要としている人も多いんだ。そういう風に思えました。

 

著書の中で特に大事だと思ったのは

・現状、未来、課題、課題解決後の姿とその具体例、を話してもらう

・「これは何を解決できて」「放置すると何が大変で」「何をして解決に向かい」「何故解決できるのか」、そして「これまでの取組事例」を示す

・「成功」の定義を確認する

という内容です。

 

「成功」を定義する、というのは目からウロコでしたね。

どこか、経営者=儲けたい人、というイメージが先行しますが、実は生涯現場で好きなことをしたいとか、目の届く範囲で仲間と楽しくやりたいとか、そういう人も多いんじゃないかと。特にこれから経営者の高齢化・事業承継が進めばより顕著に表れそうな部分です。

 

AIですぐに答えが出る時代だから。他の誰でもない、目の前の「あなた」にどれだけ寄り添えるか??意識をしなきゃと改めて感じた一冊でした。

f:id:tokeihira:20210207143834p:plain