ゆとり世代の反撃 ――思いつくままに

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【中小企業診断士】2020年度2次試験再現答案―事例Ⅳ

FP試験で間があきましたが、再現答案の最後「事例Ⅳ」です!事例Ⅳは設問確認後と与件文確認後の心境を合わせて書いてみました。

 

その他の事例はこちらから↓
事例Ⅰ

【中小企業診断士】2020年度2次試験再現答案―事例Ⅰ - ゆとり世代の反撃 ――思いつくままに

事例Ⅱ

【中小企業診断士】2020年度2次試験再現答案―事例Ⅱ - ゆとり世代の反撃 ――思いつくままに

事例Ⅲ

【中小企業診断士】2020年度2次試験再現答案―事例Ⅲ - ゆとり世代の反撃 ――思いつくままに

 
事例Ⅳ

(2月14日追記:65点でした)

 

第1問(配点25点)
(設問1)
D社および同業他社の当期の財務諸表を用いて比率分析を行い、同業他社と比較した場合のD社の財務指標のうち、①優れていると思われるものを1つ、②劣っていると思われるものを2つ取り上げ、それぞれについて、名称を(a)欄に、計算した値を(b)欄に記入せよ。(b)欄については、最も適切と思われる単位をカッコ内に明記するとともに、小数点第3位を四捨五入した数値を示すこと。
(設問2)
D社の当期の財政状態および経営成績について、同業他社と比較した場合の特徴を60字以内で述べよ。

<心境>
・例年通りね。通常なら安全性・収益性・効率性だけど、、、
・飲食店進出とか成功する画が見えないよ・・・数字見るまでもなくダメなパターンじゃないの?
・アフターケアの費用負担をどうするかな~ただ、戸建住宅はマル、飲食はバツって感じにまとめたいな

<回答>
1.
①優 売上高総利益率   26.39%
②劣 有形固定資産回転率  5.30回
   自己資本比率    15.82%
2.経営の多角化により収益性は高いが、飲食業の借入負担の大きさ、遊休不動産の保有などにより安全性・効率性が低い。

<反省>
・割と無難にまとまったような気がするけど、アフターケア要素がない
・出店計画のない不動産を「遊休不動産」と言い切って良かったのか・・・?

 

第2問(配点30点)
(設問1)
ステーキ店の当期の売上高は60百万円、変動費は39百万円、固定費は28百万円であった。変動費率は、売上高70百万円までは当期の水準と変わらず、70百万円を超えた分については60%になる。また、固定費は売上高にかかわらず一定とする。その場合の損益分岐点売上高を求めよ。(a)欄に計算過程を示し、計算した値を(b)欄に記入すること。
(設問2、3)
※問題省略

<心境>
損益分岐点ね!はい、もらいました!「売上-費用=0」
・場合分けとか、高校数学以来?
・NPV文章長すぎ。。。でもこれならできないことはなさそう!

<回答>
1.
求める売上高をα(百万円)とする。
α≦70のとき、変動費率は39/60=65%だから
α-α×65%-28=0 ⇔ α=80 α≦70だから不適
α>70のとき、α-70×65%-(α-70)×60%-28=0 ⇔ α=78.75
よって78.75百万円
2.(計算省略)
※広告宣伝費のキャッシュアウトを期首でなく期末で計算して間違い
3.①

<反省>
損益分岐点は落ち着いて処理できた
・その分、NPVでは支払時期を完全に間違えるというミス。。。
・それ以外の処理はできていただけに悔いが残る形になりました(当日は解けたつもりでしたが)

 

第3問(配点20点)
D社は、リフォーム事業の拡充のため、これまで同社のリフォーム作業において作業補助を依頼していたE社の買収を検討している。当期末のE社の貸借対照表によれば、資産合計は550百万円、負債合計は350百万円である。また、E社の当期純損失は16百万円であった。
(設問1)
D社がE社の資産および負債の時価評価を行った結果、資産の時価合計は500百万円、負債の時価合計は350百万円と算定された。D社は50百万円を銀行借り入れ(年利4%、期間10年)し、その資金を対価としてE社を買収することを検討している。買収が成立した場合、E社の純資産額と買収価格の差異に関してD社が行うべき会計処理を40字以内で説明せよ。
(設問2)
この買収のリスクについて、買収前に中小企業診断士として相談を受けた場合、どのような助言をするか、60字以内で述べよ。

<心境>
・差異について・・・?のれん・・・?負ののれんかも・・・?
・とりあえず「のれん」って書いておくしかない・・・
・買収はデューデリジェンスのこと問われているのかな??
・D社そもそも買収のための借金しても良いの?やばくね??

<回答>
1.純資産の時価価格と買収価格の差である100百万円をのれんとして計上する。
2.①E社の赤字と銀行借入、双方の債務を負うこと、②簿外債務の発覚、③リフォーム事業拡充の難航、などのリスクがある。

<反省>
・負ののれんはしっかり書きたかった。覚えていなかったのでやむなし。
・双方の債務は書いて良かったのだろうか?事業拡充の難航は蛇足っぽい

 

第4問(配点25点)※問題一部省略
(設問1)
(a)戸建住宅事業および(b)D社全体について、当期のROIをそれぞれ計算せよ。解答は、%で表示し、小数点第3位を四捨五入すること。
(設問2)
各事業セグメントの売上高、セグメント利益およびセグメント資産のうち、このソフトウェア導入に関係しない部分の値が次期においても一定であると仮定する。このソフトウェアを導入した場合の次期における戸建住宅事業のROIを計算せよ。解答は、%で表示し、小数点第3位を四捨五入すること。
(設問3)
取締役に対する業績評価の方法について、中小企業診断士として助言を求められた。現在の業績評価の方法における問題点を(a)欄に、その改善案を(b)欄に、それぞれ20字以内で述べよ。

<心境>
・ROI・・・?「投下資本営業利益率」って書いてあるから、そのまま計算したらいいんだよね??
・利益と資産の変化を考えればいいよね、ソフトウェア導入だからその分増やしたらいいね
・記述は文字少ないな~可哀そうな取締役がいるから気持ちを代弁しておこうか。。。

<回答>
1.(a)4.31% (b)2.55%
2.4.26%(利益増に伴う資本の増加を無視して間違い)
3.(a)赤字部門があり、借入が考慮されず不公平。(b)経常利益ベースや前期からの改善率で評価。

<反省>
・ROIに面喰いましたが、なんとか耐えた?記述はもう少しいい内容があったハズ

 

事例Ⅳへの苦手意識は無かったですし、今年はCVPとNPVという、これまで訓練してきた題材だったので、なんとか落ち着いて対応できたかなと思います。ただでさえ一番気力と体力が削られている状況なので、苦手意識があると余計に気持ちが滅入ってしまいます。なので(カラ元気でもいいので)「今までの事例は忘れて、事例Ⅳでしっかり点を取ろう!」と思い込むことが良いと思います。

 

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さて、これまで4つの事例について紹介してきました。(おそらく)ギリギリで合格している受験生なので(2月14日追記:合計242点でした)、この方法が全て!というつもりは毛頭ありません。ただ、受験を控えている方々にとって少しでも力になれればと思っています。

あと、診断士試験に挑戦しようか迷っている方には「これくらいのレベルでいいんだ!」と、是非どんどんチャレンジしてもらえたらなーと。解答プロセスの過去記事も読んでみてください。

tokeiura.hatenablog.com

得点開示が返ってきたら、点数もアップします!お待ちください!

(2月14日追記:得点開示の記事を更新しました)

tokeiura.hatenablog.com

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